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「勘違い」のキスに20日間の身柄拘束 良識疑う捜査と刑事司法

 知り合いから「友人の息子が逮捕されてしまった」との連絡を受けた。
 その青年は現在21歳。母子家庭のため自分で学費を稼いで夜間高校を卒業,その後も,先輩からしごきにあっても真面目に働き続け,若いながらも大手飲食チェーン店の店主に抜擢された。家族仲も良く,健全な市民である。
 ところが,初対面の高校生の女の子が自分に好意を抱いてくれたと思いこみ,キスをしてしまったのだ。その青年は店長としてアルバイト店員採用面接の時に,面接に来た女の子を緊張させないようにと軽い話をしたとのこと。面接を受ける女の子は当然のことながら話を合わせざるを得ない。これを自分に好意があると勘違いしたというのだから青年のキスは身勝手としか言いようがない。女の子は大きな衝撃を受けただろうし,青年の側に非があることは間違いがない。
 しかし,これを強制わいせつ罪だとして,裁判所から逮捕令状までとり,身柄を拘束して,国家が刑事事件として取り締まらなければならないのだろうか。
 強制わいせつ行為は深刻な被害を与える場合もあり,その時には刑事事件として厳しく処罰しなければならない。とはいうものの被害者の意に沿わないキス(形式的には強制わいせつ罪に該当するとされている)をすべて警察が取り締まり,検察庁で勾留までして,裁判にして前科まで付けてしまおうのは,健全な社会とは言えないと思う。
 捜査能力の低下に苦しむ警察は,被害者の供述のみで事件処理が可能な(しかも被害者の供述がデタラメであっても裁判所が有罪にしてくれる実績が沢山あるので)強制わいせつ罪に力を注ぎ,その存在価値を示しているのである。
 そして,起訴・不起訴を決定する権限を独占している検察庁は、警察の敷いたレールに乗ってそのまま加害者を起訴し,裁判所も無批判に有罪にする。良識に基づいた司法判断はどこにもない。マスコミも、被害者の声ばかりを取り上げるので,世間も被害者の側に同情を寄せがちとなる。
 青年に前科が付いてしまうのを避けるためには,被害者に示談に応じてもらい告訴を取り下げてもらうしかない。そこで、やむなく被害者に多額(結婚生活5年の夫婦が離婚する場合の慰謝料額と同じくらい)の賠償金を支払って,ようやく青年は身柄拘束を解かれた。そして青年は勤務先も解雇されたのであった。(小口千惠子)
.11 2010 刑事事件 comment0 trackback0

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